実験設備
GM冷凍機
スイッチオンで約2.5時間で2.2Kまで冷却可能な冷凍機。温度はPID制御される。現在,電気抵抗,熱電能,比熱,熱膨張が測定可能。2015年度導入
ターボ分子ポンプ
GM冷凍機やヘリウム3ソーブ式冷凍機などのクライオスタット内部の空間を真空排気する際に使用する。計測実験の際には必ず用いる使用頻度の高い装置。
レーザドップラ振動計
小野測器LV-1800。レーザー光のドップラーシフトを利用して,非接触で振動の速度および振幅(変位)を高精度(~0.01 nm)に検出する装置です。2023年度学術変革領域"アシンメトリ量子"の予算により導入。GM冷凍機と組み合わせてピエゾ効果(圧電効果)が約5Kまでの低温で測定可能。
クイックコーター
サンユー電子(株)SC-701MkII。非常にコンパクトなコーター。試料の電極形成に用います。2023年度導入
ホール効果測定コントローラ
LakeShore社FastHall™ホール効果測定コントローラ M91型。FastHall測定技術を用い,van der Pauw/Hall barの両方で,半導体材料の抵抗,キャリア密度,移動度を高速で計測可能です。2023年度導入
卓上型コンパクトプローバMBP-55
APOLLOWAVE社卓上型コンパクトプローバ。学内の先生から無償で譲渡していただきました(感謝)。ペルティエ素子で5〜80℃まで温度制御可能。2021年度に本格使用開始。
高分解能実体顕微鏡
NIKON製SMZ1270に23.8型モニターが装備されており、微小な結晶の観察も可能としています。2022年度導入
マイクロマニピュレータ&実体顕微鏡
ジョイスティックなどでピンセットを高精度に動作可能にします。微小な単結晶への配線を行う際に用いてます。実体顕微鏡は他に2台あり端子付などで使用されてます。マイクロマニピュレータは2019年度導入
全自動キャパシタンスブリッジ
全自動で8桁の高精度でキャパシタンスを測定する計測器。キャパシタンス式の熱膨張測定で用いている。
高分解能オシロスコープ
TELEDYNE LECROY社 WAVESURFER 4024HD
12ビットの高分解能オシロスコープ。2022年度導入
ソーブ型ヘリウム3冷凍機
密封されたヘリウム3ガスを,ソーブと呼ばれる気体吸着剤の性質を利用して,ヘリウム3を液化および排気することにより冷却する冷凍機。最低到達温度は0.26K。電気抵抗,比熱測定などが可能。
高温輸送特性測定装置
室温から600℃までの電気抵抗と熱電能の測定を行う装置(自作)。2013年度に工藤君が200℃までのプロトタイプを作成し,2016年度に羽根田君が600℃までの高温まで測定できるように改良しました。
電気炉 Y1
1150℃までの焼成が可能。炉内の排気機能付き。イリジウム酸化物などの合成で用いられている。研究室で一番成果を上げている功労者。
電気炉 A
1250℃までの焼成が可能。電気炉Y1では温度が足りないときに用いる。
高温電気炉 KS
発熱体にカンタルスーパーを使用し,1450℃までの焼成可能な高温用電気炉。スピンアイスのパイロクロア酸化物(Dy2Ti2O7など)の多結晶は,この電気炉で合成されている。
電気炉 Y2
H28年度に導入された小型電気炉。小型なので温度変化が素早くできる。
自動混合機
タイマーと合わせて使用して,粉末原料の混合を自動で行う。
油圧プレス
超硬ダイスと用いて,粉末からペレットに成形するのに用いる。
低速切断機(右) ホットプレート(左)
試料などを切断するときに用いる。ホットプレートは試料を加工するさいに,試料を台に熱可塑性接着剤で固定するさいに用いる。無いと困る実験装置。
乾燥機
歪みゲージやアロンセラミックなどの各種接着剤の熱処理に用いる。
その他
松平が旋盤などを使って全ての部品を製作した4Heクライオスタット(熱電能と電気抵抗測定用),キャパシタンス式熱膨張測定用4Heクライオスタット,多数の測定器(温度コントローラ,ナノボルトメータ,微小電流電源,超高抵抗/微小電流計,ロックインアンプ,ファンクションジェネレータ、LCRメータ etc.)があります。
また,学内共同利用施設でXRD,MPMSを利用します。
そのほかにも,国内外の多くの研究者と共同研究を行っています。
東京大学,北海道大学,神戸大学,広島大学,岡山大学,高輝度光科学研究センター(JASRI), 国立研究開発法人物質材料研究機構(NIMS),高エネルギー加速器研究機構物質構造科学研究所(KEK-PF), ネール研究所(CNRS, France)など